「彩佳さんはブリスベンで誰の天使になりますか?」〜オーストラリア生活、始めました

羽田からシドニーまでの夜行便に乗っている間は、大阪の祖母や、空港での母親との別れを思い出し、真っ暗な機内の座席で一人目を潤ませていました。シドニーからブリスベンまでの国内線に乗り、機内Wi-fiで到着予想時間の連絡を取り始めた頃になりようやく初めて「相方に会える」という実感が湧き始めたのでした。

その気になれば飛行機でたった一晩で、会いに行ける距離なのに。

なのに、ここまで2年半もかかった。

ただでさえ1年以上かかる婚約者ビザ取得までの待機期間。そこにコロナによるオーストラリアの長期鎖国と航空便の運休が重なり、日本からすっかり遠い場所になっていました。それでもなんとか踏ん張って、ようやくここまで来た疲労感と達成感からでしょうか、「おめでとう」という言葉以上に、「本当によくがんばったね」という、内情を知る、知人・友人たちからの言葉がとても深く身に染みました。