なぜ母親たちは「結婚したら忙しくなるよ」と娘に言うのか〜世代差から来る「モヤる言葉」を割り切るために

■「まだ息子じゃないから」
娘の彼氏・婚約者・パートナー,etc. に対して、これもまた他意はないけれどモヤる言葉です。
もし互いに踏ん切りがつかずなぁなぁに入籍を先延ばししているとか、そういう事情だったら親に言われても仕方ないかもしれません。
でも、個人の意志や努力ではどうにもならない法律や国際情勢といった事情で、「入れたくても(今は)入れられない」「あえて入れていない」カップルに対して「籍を入れているかどうか」で一線を引くのは失礼ではないかと。「そんな紙切れ一枚で一線引かれるなら、こっちだって入れられるもんなら入れたいよ!」というのが当事者のホンネです(苦笑)
「え、じゃぁ、選択的夫婦別姓を選んだ事実婚カップルに『あなたたちは夫婦じゃないから』って言える?」って思わず聞き返したくなる・・・けれど、まぁ彼女たちに他意はないので・・。

今みたいに多様なカップルや家族のあり方が考えづらかった・顕在化していなかった時代には「籍を入れたか」が一つの「区切り」だったのでしょう。
「他者ではなく、自分たち自身が自分たちの関係性をどう認識・定義するか」を大事にしておけば、それで良いことによう自分、と言い聞かせてみる。

とはいえ、たかが紙切れ一枚、されど一枚。憎いものです。