エイドなし、コースなしでも大満足!? 「川」を軸に地域の魅力を再発見する第0回相模川ドラゴンライド

まだ肌寒さが残る中、桜の開花が宣言された直後の2019年3月30日(土)「第0回相模川ドラゴンライド」に参加してきました!実はこの大会、普通の大会とちょっと違うんです。なんたって、規定のコースも、エイドステーションもない。「えっ!?それでイベントって呼べるの?参加する意味あるの!?」と思ったあなた、そんな心配はご無用です!今回の記事ではそんな一風変わった、実験的なドラゴンライドの様子をレポートします!

■地域振興券型の金券で地元グルメを満喫!■

日本のファンライドの楽しみと言えば、ご当地グルメ!!食べるために走り、走るために食べるのが最大の喜びという人も多いはず。がしかし、ドラゴンライドにはエイドステーションはなし。「それで参加費8,000円はぼったくりじゃない!?」と憤慨するのは早とちり。参加費のうち2,000円が、地域振興券型の金券としてキャッシュバックされ、提携飲食店を中心に、大会中に使える仕組みになっています。好きなお店に好きなタイミングで寄れるので、「エイドに早くたどり着かないと、自分の分や、食べたいものがなくなってしまうかも…」というビギナーさんも安心ですね。

■ビギナーから健脚ライダーまで楽しめるチェックポイント制■

そして、ドラゴンライドには決められたコースもありません。参加者は自分の気分と体力に合わせて、3つのチェックポイントを拠点に走る距離を選びます

☆第1チェックポイント:相模川ローズガーデン(往復34km地点・ブルードラゴン)

☆第2チェックポイント:相模原三段の滝(往復60km地点・レッドドラゴン)

☆第3チェックポイント:相模湖公園(往復105km地点・イエロードラゴン)

好きなチェックポイントで折り返し、距離に応じて完走証代わりにもらえるバイクタグのドラゴンステッカーの色が変わります。コースが自由なので大会専用の案内標識もなく、路上スタッフもいません。代わりに参加者は、大会専用の無料スマートフォンアプリ「Getterz」(ゲッターズ)を利用。Google mapと連動したアプリ上の画面には、今回のイベントエリア内の提携店や、景勝地・立ち寄りスポットを示した「ログスポット」が表示されます。ログスポットに近づくとGPS感知して、スポットごとに設定された「ログポイント」をゲットするという仕組み。参加者たちは、このログスポットを好きな順番で巡り、ポイントを集めるのですが、アプリ上ではリアルタイムで他の参加者たちの獲得状況がランキングで表示されるのでゲーム要素も抜群。ちなみに今回はロングライドイベントですが、距離よりも得点を競うことに特化したイベント「シクログ」シリーズもあります。いわば「ポケモンGO」の自転車オリエンテーリング版といったところですね!

■健脚メンズたちと最初に向かったのは…?■

今回私は、Z-kai Cycling Club(ZCC)のサトウくんと、小田原のバイクショップ Cycle Daysのトシさん、シンさんと参加。健脚かつ地図の得意な男性陣を前に、私は勝手に「グルメ番長」を名乗り出て、「金券はグルメスポットで完璧に使い切りますから!!と宣言して臨みました(笑)朝9時、スタート&ゴール地点の平塚競輪場を出発!4月も目前というのにこの日は曇天、気温は1ケタ、ビンディングシューズカバーや、貼るカイロが欠かせない寒さでした。

会場までの自走で、スタート地点ですでに小腹が空いていた我々は、まずは腹ごしらえ。平塚競輪場から5km地点のベーカリーTAKEYAを1stエイドに決定!ドラゴンのイラストがプリントされた300円分の金券と小銭を組み合わせ、エビカツサンドとコーヒーでほっと一息。先着20名限定のメロンラスクもお土産のプレゼントにいただきました♪2km先の第1チェックポイントのローズガーデンはあっさりクリア。「さっき食べたばかりですけど…?」というツッコミはさておき、ラーメンに目がない我々4人は、すぐ近くの厚木の名店「厚木本丸亭」で早めのランチにすることに。淡麗なコクが自慢の塩ラーメンはもちろんのこと、羽根つき餃子もジューシーで4人とも完食。小田原のラーメン通クライマー、シンさんに「この店を発見できただけでもこのライドに参加した価値がある」と言わせるほどの名店です。

■天保から続く相模の大凧、幕末の和洋折衷住宅、武田信玄ゆかりの木■

前傾姿勢でポッコリお腹を抱えた一行は、ゆるやかに相模川を上り続けます。咲き始めた桜はもちろん、菜の花、芝桜、スイセンが丁寧に植えられた川沿いの遊歩道は、地元の有志の方々によるもの。川沿いに見える巨大な竹組みは「相模の大凧」。天保元年(1830年頃)から継承される相模原市の伝統工芸で、8間凧」(はちけんだこ)と呼ばれ、14.5m四方、重さ950kgの大きさは日本一!毎年新作が制作され、5月に市民による大凧上げが行われます。

「第3チェックポイント(往復105km)を目指すか?」「いや、でもまだ金券が!グルメを優先!」としばし作戦会議の結果、第2チェックポイントで折り返すゆるポタグルメライドを貫くことで決定。江戸時代幕末に建てられた洋風建築「旧中村邸」に、戦国武将、武田信玄が小田原攻めの時に通り、先勝を祈念して植えたという「さいかちの木」など、歴史見聞も深まった気分♪金券も残り700円分、最後のスポットは相模原の農業体験施設「モナの丘」。ヤギやニワトリの声を聞きながら、新鮮な地野菜のピクルス、インド人の店主が焼いてくれたチョコレート入りナンとチャイで塩分&糖分をチャージし、ゴールまでを加速できました。

グルメライドを満喫した我々一行は、60kmの行程を終え、最も遠い第3チェックポイントまで往復(105km)してきたグループの方と同様、17時ギリギリにゴール。我々がいかに道草を食っていたかがわかりますね(汗)いや、それでも、どのグループよりも、食べ、遊び倒した自信あり!!(笑)60km完走のレッドドラゴンのバイクタグをもらいました☆次回は100km越えのイエロードラゴンを他会場で目指してみたい~!

■ローカルビジネスを応援できる「いい塩梅」のライド■

日本は今や、地域グルメのおもてなし大会と言っても過言ではないほど、グルメなファンライドイベントが全国各地で開催されています。もっとこう、普段の地域の姿を見られ、地元の方たちと自然に交流でき、かつお腹も満たされる(←ここ重要!!)「いい塩梅」のイベントの形はないものだろうか…?と考えていた矢先、参加したのがこのドラゴンライドでした。

エイドステーションをイベント用に臨時で設置するのではなく「あえて」地元の店舗そのものにすることで、お店の平常営業ができ、そこにイベント参加ライダーがやってきて、地域のお客とも交流が生まれる。これなら、店側にも負担が少なく、ライダーも通常メニューをお腹いっぱい食べられるのでまさにWin-Winですよね。

この「金券」の仕組みはもちろん、「川」をイベントの軸にすることで、隣接する地域同市の連携も生まれることになります。参加者は川の上流に向かって走るだけで、いつの間にか、街と街をまたいでいる。普段は電車や車で飛ばしてしまう「点」と「点」が、川をたどることで一本の線としてつながる。位置関係はもちろん、地域ごとの特色のグラデーションも鮮やかに浮かび上がってくるのです。

地域の人にも参加者にも、いいこといっぱいの「ドラゴンライド」

次回は10月5日(土)に静岡県の函南を拠点に「狩野川ドラゴンライド」が開催されます!

当日はゲートウェイ函南で「第3回伊豆E-BIKEフェスティバル〜伊豆と繋がる、伊豆を走るE-BIKE〜」も開催!私もNPOカケルバイクのお仕事でMCとして参加予定です~!

みなさんぜひ遊びに来てくださいね!

Keep on riding and support local business!

Ayaka