桜がすっかり見頃を終えた新緑の4月半ばから1ヶ月ほど、今年も日本に帰省をしてきました。
去年に続き今年も勤務先のWork Wherever Month(世界中どこでも年に1ヶ月好きな場所で働いて良い制度)を使い、フルタイムで仕事をこなしつつの帰省。
博多の小旅行の先に向かったメインの目的地は大阪で一人暮らしをする祖母のところでした。
祖母と大阪で「二人暮らし」をしたのはコロナ真っ只中の2020−2021年。
大阪市内の集合住宅で、コロナ禍で制限が多い中でもよく喋り、よく食べ、よく笑いながら日々を重ねました。
2022年に私がオーストラリアに移住した際は「もう一緒に暮らすことはないだろう」と覚悟こそしたものの、期せずして去年、今年とまた帰省して期間限定ながらも二人暮らしを共にできたことは「ありがたい」の一言に尽きます。
通常業務の合間に、家族や友人との一年ぶりの再会予定をパズルのように詰めていくので、帰国中はいつも怒涛のスケジュールになりがちなのですが(私の悪い癖)それでも今回、祖母と一緒に地元の信用金庫が主催する「1泊2日 年金お楽しみバスツアー」(!)に参加できたのは滞在中のハイライトでもありました。
大河ドラマ「光る君へ」の舞台にもなった紫式部ゆかりの滋賀県石山寺、色鮮やかなベコニアや一面のネモフィラが咲き乱れる三重県なばなの里、近江八幡の水郷巡り、焼きたてのバウムクーヘンが美味しいラコリーナ・・・
盛りだくさんの内容に卒寿の祖母の体力が追いつくかしらと出発前は心配もありましたが、銀行の支店長さん、添乗員さんの温かいサポートのおかげで祖母も私も安心して心から満喫することができました。
約2週間の大阪滞在を終え、東京へと向かう私を見えなくなるまで見送ってくれる祖母。
私が振り返る度に、150cmに満たない小柄な祖母がより一層小さくなっていく姿は何度経験しても胸に迫るものがあります。
坂本九の「上を向いて歩こう」って良い歌詞だよな・・なんて思いながら毎回、唇を噛み締めて天を仰ぎながら駅へと歩いていくのです。
また来年(願わくばもう少し早く)また共に暮らせること、そして祖母の日々の健康を幸せを、何よりも願う成田空港の夕暮れでした。
Wish you good health and happiness, my sweet grandma.
Ayaka from Narita Airport