師走の年の瀬感が極めて薄い、真夏の太陽が照りつける豪州にて日本式に大掃除をしつつ今年を締め括ろうとしています。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
振り返ると、2022年は日本からオーストラリアへの移住、結婚、転職と、文字通り転がるような大きな転機の連続の年でした。
豪州での移住生活が2年目となった2023年、相方と猫2匹との生活も悲喜交々ありつつ概ね楽しくやっており(相変わらず「夫婦」が何かはわかりませんが)学術出版社での仕事にも徐々に慣れ(自分の至らなさに歯痒い思いをすることは日常茶飯事)、オーストラリア・ブリスベンに根を張り、少しずつ活動の幅を広げ・深めることができたと思います。
ブリスベンの自転車仲間同士の結婚式に参列したり、同僚たちと日本映画祭を鑑賞しに行ったり。豪州発のメンタルヘルス系の資格を取ってみたり、Queensland Japan Chamber of Commerce&Insudstry (クイーンズランド日本商工会議所)の事務局担当に就いたり。公私ともにローカルの方達との関わりが一層深まった一年でした。
かといって日本の家族や友人たちと疎遠になったかというと決してそんなことはなく。
桜と新緑の季節に約1ヶ月半、いわゆる「ワーケーション」を兼ねて帰省し、幼馴染と白川郷を訪ねたり、義父母と城崎温泉の湯に浸かり、大阪の祖母と再び「二人暮らし」をして。
限られた滞在期間だからこそ、大切な人たちと濃密な時間を過ごすことができました。
クリスマス前には別の幼馴染と現地集合でスペイン巡りを催行し、四六時中飽きずにお喋りしたのも良い思い出です。
6月には実家の母親が、単身で初めて(!)飛行機に乗りオーストラリアに来てくれました。母の晴れ女パワーの強さを目の当たりにしたブルーマウンテン国立公園の絶景、シドニーのナイトクルーズ、母の好きな地ビール巡り。
そして我が家での「オーストラリア生活体験」を通じ、私の生活環境を体験してもらったことで母との物理的・心理的距離がグッと縮まったことは、少しわだかまりのあった親子関係へのブレイクスルーでもありました。
人間関係が「疎遠になる」ことの要因には、「引越し」「結婚」「転職」等がよく挙げられますが、丸っと全部一気にやってみた結果、この1-2年で実感したのは結局どれもしようがしまいが、人との「つながり」はあくまで本人たち次第だということ。
つながる人とはつながり続けるし、そうでない人とは互いに自然淘汰されていくだけ。続けるのにはもちろん互いにある程度の努力・節度・敬意は必要ですし、反対に疎遠になるのは、ライフステージが変わったり、互いの興味分野の重なりが薄くなったりと理由はきっとさまざま。
疎遠になってしまう人がいることに一抹の切なさと、無理に繋ぎ止めるものでもないという想いを持つ一方で、手放した分、そこには新しい出会いがあります。人間関係はきっと、お互いにアップデートされていくものなのでしょう。
人種も国籍もバラバラながら「もはや『推し』!好きっ!」と心底思える、タフでしなやかで可愛い、同僚や自転車仲間の女友達。
Web生配信番組「Ayakaの見えるラジオfromオーストラリア」を通じて出会った方達との大阪での初めてのオフ会。
5年後、10年後「自分もこういう仕事ぶりができるようになりたい!」と思える眩しい職場の先輩。
「こんな夫婦のカタチなら、私たちも自然とイメージできるね」と思える温かい地元サイクリストのご夫婦。
「推し」や「ロールモデル」と思える仲間や人生の先輩たちとの出会いは、私(と相方)を明るい方向へ導き、日々を活力のある楽しいものにしてくれています。
2024年は日本の暦でいえば「年女」そして「本厄」(!)(←海外にいるとはいえ、学生時代巫女さんをしていたので気にはなる)
ベタですが何よりの資本である心身の健康第一で、よく働き、よく遊び、大切な人たちをちゃんと大切にしていく、そんな一年にできたらと思います。
今年も一年お付き合いありがとうございました!
新しい年も、自分に優しく、人に優しく。
Take time and reflect&recharge yourself so you have energy for others.
Ayaka