海外に出て気づく、幼なじみの存在の大きさ

11月最後の週末、勤労感謝の日の祝日を利用し、幼なじみの女友達が弾丸でブリスベンまで遊びに来てくれました。


幼稚園~高校までずっと一緒だった、実家の近所の幼なじみ。けっして日本は休みやすいシーズンではないのに、お小遣いを貯めて、仕事を調整してはるばるやって来てくれました。

実質、ブリスベンとゴールドコーストを1日ずつの観光するのが精いっぱいの弾丸の2日間
折しも、彼女が来てくれた日にブリスベンの街の広場で巨大ツリーの点灯式がありました。私にとっても、南半球で過ごす初めてのクリスマスシーズン。何百人と観衆が集まったキングジョージスクエアに二人で参戦。ステージ上のサンタクロースやエルフ、ブリスベン市長や広場から通りへと溢れ出た、たくさんの人々と一斉にカウントダウンを楽しみました。

 

自分が留学して、すっかり住み慣れた街を案内しているだけなはずなのに、まるで二人で海外旅行に来たような気分に。「そういえば社会人になった夏、一緒に倉敷に行ったねぇ。」「翌年は、香川に行くのに、アンパンマントロッコで瀬戸大橋を渡ったりして!」「帰国したら今度は温泉旅行に行こうよ~」とか、そんな他愛無い話を延々として。

留学に出る時は、たくさん「遊びに行くね!」と言ってくれた友達はいたけれど、もちろん、皆それぞれに仕事や生活が目まぐるしく、色んな事情があるわけなので、そう簡単にはいきません。
大人になってからはお互い忙しくてけっして頻繁に会う仲ではなかったけれど、それでもこうして彼女が調整をつけて、海を越えて会いに来てくれたことは、本当にありがたかったのです。


月曜日の朝、ブリスベン国際空港から私たちの故郷へと帰っていく彼女を見送りながら一人残されたような寂しさで、帰りの電車は胸がぎゅっと締め付けられ涙が出るほどでした。

とはいえ、私もなんだかんだで3ヵ月弱後には帰国予定。その頃には必ず再会できるという喜びと同時に、残りの留学期間の短さも実感します。嬉しいのか寂しいのかうまく形容できない気持ちでいっぱいで、とにかく、今は目の前のことを大切に、一日一日を最大限楽しみつつ励むしかないと、ぎゅっと唇を噛んだのでした。

留学をして得たものは、経験にスキルにネットワークに数知れません。新しい友達も、ブリスベンを離れると思うだけで切なくなるほど大切な人もたくさんできました。でも、「幼なじみ」という存在との間には大人になってからは作れない幼少・思春期時代の記憶の歴史があって、それは何物にも代えがたい。改めてこうして20年来の友人である彼女の存在の大きさに気づき、離れていても心から大好きで大切だと思えるようになったことは、私にとってこの留学で得た大きな財産の一つであることに間違いありません。

Thank you so much for being my friend.

Ayaka