28年間共に暮らした親元を初めて離れ、異国の地にやってきて、一から生活環境を整えて、人間関係を築いて、家族のように親身にしてくれる人が周囲にたくさんできて…私は、自分はようやく自立したんだと思っていました。
でも、たとえどんなに離れていても、自分の家族に代わる絶対的な存在はいない。
「元気なうちは頼っていいんだからね!」と、どーんと構えて言ってくれる親のありがたみ、
一緒に育ってきた妹の核心をつく眼差しと言葉、
そういうのを肌でビシビシと感じて、痛いくらいに心に染みてきて。私は「自立した」と思っていたけれど、「まだどこかで強がっていた」だけなのかも。「自立」の定義が精神的・経済的なものなのかは相変わらずわからないけれど、「家族を頼らないこと」とはちょっと違うんだろうな、少なくとも。
1年間の留学もあっという間に半分の折り返し地点です。
母と妹が来てくれたことで、なんとなく分断されていた自分の中での日本とオーストラリアの世界の境界線が溶け合って、「自分は何のために・何を成し遂げるためにここに来たのか?」という初心に立ち戻ることができたと思います。
日本からサポートしてくれる家族に、ブリスベンで支えてくれる周囲の方たちに感謝しつつ、たとえ地味なことでも、日々できることを、一つずつ、着実に積み重ねていくこと。それが何より大切なのかもしれません。
その道に入らんと思う心こそ 我が身ながらの師匠なりけり
Keep listen to your mind and keep on moving.
Ayaka
(▲母が手土産に持ってきてくれた平泉のかりんとう饅頭。インターン先で配ったら「ブラックシュガーのドーナッツみたいだね!」と好評でした♪)