母と妹がブリスベンにやってきた!

会社の夏休みを利用して、母と妹がブリスベンに遊びに来てくれました!

成田からの直行便を利用し、実質丸4日の短い滞在でしたが、それでもフルタイムで働く二人にとっては調整に調整を重ねてのやっとのスケジュールだったと思います。

これまで母に電話する度に「だってオーストラリア、遠いもの…」という感じだったのですが、いざ来てみたら「ビール飲んで映画観て寝てる間に着いた!お小遣いと休みさえ確保できれば、近いのね!」と心理的にもぐっと近くなったようです(笑)
それもそのはず、ブリスベンは成田空港からカンタス航空の直行便が出ていて、夜9時の便を利用すれば翌朝7時にはブリスベン国際空港に到着します。(ブリスベンは日本より+1時間)
なので仕事後に空港に直行し、そのままオーストラリアへ…なんてことも可能です!


(▲到着初日は、私の授業後にホテルで落ち合い、夕暮れ時のブリスベンの街並みを散策。)

母と妹とは、2月の出発以来の再会でした。離れていても、手紙や国際電話、レンタルケータイだった昔と違い、最近は自分のスマホでLINEやMessengerなど、無料でいくらでも使える便利なツールがたくさんあり、日常茶飯事でコンタクトをとっているので「久々!」という感はあまりないですね。
それでもやっぱり、直接、家族が元気にしている姿を見られるとほっとするものです。

母と私はとても仲がよくて、留学前も一緒に夏休みにはバンコクやアユタヤで遺跡巡りをしたり、冬は伊豆半島に温泉旅行に行きました。でも、いわゆる「友達親子」とはちょっと違うかな。
母親であり、妻であり、子供を三人育てあげ、現在も介護施設のケアマネージャーとしてバリバリ働いて、好きな芝居を観にでかけて、ビールをよく飲む。とにかく真面目で、頼りがいがあるけれどどこかチャーミング。女性としての人生の先輩、という感じです。

会社を辞めてオーストラリア留学に行こうと思う、と私が話を切り出したのは昨年の5月、箱根の日帰り温泉に二人で行った時のこと。露天風呂に浸かりながら「ちょっとお話があるんですが…」という私に対して、母は少しニヤッとして「で、今度はどこに行きたいの?」と聞き返したのでした。
私が過去に米大学院を受験し断念した過去があったからかもしれないですが、私の思考や行動パターンをなんでもお見通しなので、母親というのは恐ろしい人です(笑)

私のこちらでの友人たちの力添えもあり、母は連日ブリスベンやゴールドコーストの地ビールを堪能しご満悦。下戸な私は傍らで、ビールを美味しそうに飲む母の顔を眺めてはうれしい限りでした。


(▲サウスバンクにある、地ビールが美味しいTippler’s Tapで飲み比べを楽しむ。)

妹はと言うと、彼女に「お姉ちゃん」と呼ばれた記憶は皆無に等しく、常に「アヤカ」です。(ちなみに、一番下の弟にも私は呼び捨てです。家庭内ランキング最下位なので 汗)
姉妹と言うには全然見た目も性格も似ておらず、小さい頃は「どちらかが橋の下から拾われてきたに違いない」と半ば本気で信じていた時期もありました(苦笑)彼女はとてもクールで、サバサバしています。優柔不断で背中を押してほしいタイプの私とは違い、物事を客観的に見てスパっと判断できる方。なので「姉・妹」というよりは「クラスの中の他のグループに所属している女の子同士」という感じかも。


(▲妹がドーナッツ・タイムで買った、ミニオンズのキンダーサプライズ付きドーナツ。とにかくでかい!)

それでも、私は事あるごとに「ねぇ、どう思う??」と恋愛やキャリアの相談を彼女にしている気がします。私と違って、美容やファッションに関心が高いところにも、同性として刺激・感化されます。
クールビューティーな一方で、ブリスベンのコンビニや駅のキヨスクでミニオンズのおもちゃが入ったキンダーサプライズやチュッパチャプスを見つけてはテンションを上げる茶目っ気のある彼女を見て、「かわいいなぁ♪」と密かに内心思ったりもするのです。


(▲バスと電車を乗り継ぎ、ゴールドコーストのサーファーズパラダイスへ。トップ写真はサーファーズパラダイスの展望ビルQ1から。)

28年間共に暮らした親元を初めて離れ、異国の地にやってきて、一から生活環境を整えて、人間関係を築いて、家族のように親身にしてくれる人が周囲にたくさんできて…私は、自分はようやく自立したんだと思っていました

でも、たとえどんなに離れていても、自分の家族に代わる絶対的な存在はいない
「元気なうちは頼っていいんだからね!」と、どーんと構えて言ってくれる親のありがたみ、
一緒に育ってきた妹の核心をつく眼差しと言葉、
そういうのを肌でビシビシと感じて、痛いくらいに心に染みてきて。私は「自立した」と思っていたけれど、「まだどこかで強がっていた」だけなのかも。「自立」の定義が精神的・経済的なものなのかは相変わらずわからないけれど、「家族を頼らないこと」とはちょっと違うんだろうな、少なくとも。

1年間の留学もあっという間に半分の折り返し地点です。
母と妹が来てくれたことで、なんとなく分断されていた自分の中での日本とオーストラリアの世界の境界線が溶け合って、「自分は何のために・何を成し遂げるためにここに来たのか?」という初心に立ち戻ることができたと思います。

日本からサポートしてくれる家族に、ブリスベンで支えてくれる周囲の方たちに感謝しつつ、たとえ地味なことでも、日々できることを、一つずつ、着実に積み重ねていくこと。それが何より大切なのかもしれません。

その道に入らんと思う心こそ 我が身ながらの師匠なりけり
Keep listen to your mind and keep on moving.
Ayaka


(▲母が手土産に持ってきてくれた平泉のかりんとう饅頭。インターン先で配ったら「ブラックシュガーのドーナッツみたいだね!」と好評でした♪)