Life is a succession of tasks.(人生はタスクの連続である。)

先日ブリスベンに、東京外国語大学時代の英語教育の恩師である髙島英幸先生と、先生が率いる研究チームの先生方が研究のため来豪されました。

クイーンズランド州立大学(The University of Queensland)の先生との会議が主な目的でしたが合間の日程に、教材探しのためにブリスベン市内の児童書専門店などをご案内させていただきました。

コロナ禍でここ数年海外会議や視察ができていなかった中、英語圏に赴き児童書を現地で入手できるのは非常に貴重な機会とのこと。私自身もブリスベンに住んでいるとはいえ、なかなか児童書専門店に足を運ぶことはないので大変勉強になりました。一言に絵本と言っても、(日本語母語話者向けの)英語教育的観点から見ると、語彙・文法・文の長さやストーリー展開など色々と着眼すべき項目があるのです。

思い返せば髙島先生には学生時代からかれこれ15年(!)お世話になっています。日本で英語教材編集者になったのも先生のゼミを通じて英語教育に携わる生業に就きたいと思ったから。そして豪州で学術誌の編集者になったのも「先生のいらっしゃるアカデミック分野に自分も身を置いてみたい」という影響があったからこそです。

「人生はタスクの連続である。(Life is a succession of tasks.)」

先生のこの名言は、この15年間、公私問わず、困難にぶつかった時いつも私を励まし、支え続けてくれました。

カタカナ英語では「タスク」=仕事のToDOというイメージがどこか定着していますが、英語で言う task って何もそれだけじゃないんですよね。そう、朝起きて今日何を着るかを選ぶことも、異国の地で新たな職に挑むことも、大なり小なり、人生は「タスク」、日々目の前に迫り来る選択や挑戦の連続なのです、きっと。

それにしても、移住先の豪州で、自分や相方の両親よりも早く、恩師に再会できるとは!人生とは実に数奇なものですが、大切な方とは世界中どこに行っても不思議と、でもきちんとご縁がつながっているものだなと実感した週末でした。

世界各都市を研究訪問されて来た「チーム髙島」ですが、チームのお一人の先生が「これまで訪れてきた都市の中でも、地元の方が特にフレンドリーで温かい!」と満面の笑みで仰ってくださったことは何よりです。

まだまだ日本からのお客様は以前ほど戻ってきていないブリスベンですが、少しずつ両国の入国規制も緩和しつつありますね。

早くまたたくさんの方がブリスベンを訪れてくれますように。
その時は、恩師の言葉を胸に抱きながら、ゲストの方に喜んでいただけるおもてなしプランを練る(まさにタスク!)を私自身楽しみつつ、全力で歓迎したいと思います。

Life is a succession of tasks.

Ayaka