#祖母と暮らせば 最終回〜「人生100年時代」に祖母から学んだこと

祖母と暮らしてみて気づいたのは、私がそれまでの約30年間、半年に1度程度で会う時に見ていた祖母は、あくまでよそゆきの祖母だったということ。自分の生活圏内での祖母は、団地内のコミュニティはもちろん、英語教室、健康食品、高齢者リーダーなどさまざまなコミュニティにつながりをもち、茶飲み話からお出かけの誘いまでひっきりなしに電話がかかってきて、常にたくさんの人に囲まれ生き生きとよくお喋りをする、エネルギーに満ちた快活な人だと知りました。
日本統治下の台湾で生まれ、戦後は鳥取に引き上げ、看護学校への進学を機に大阪に出て早70年強。都会暮らしの中で身につけた気品があり、大阪の素敵なレストランや文化施設に精通した文化的な女性であることも知りました。