「ちょっとバタバタしてて」の功罪〜オトナはみんな忙しい

「ちょっとバタバタしてて・・・」
というフレーズ、皆さんは使いますか。

日本語のオノマトペ(擬音語・擬態語)って本当にバラエティ豊かで、便利ですよね。
「バタバタしている」というと、東奔西走しながら目まぐるしく走り回っている絵が目に浮かびます。(あるいはアンパンマンのバタコさん。)

食事に誘われたけれどやんわりとお断りしたい時や、約束の時間に間に合わなかった時のとりあえずの弁明なんかで便利な言葉ですよね。

普段から何気なく使っている・耳にしている人もいるでしょうし、自分では使わないけど、別に使われても違和感ない、いやいや、聞くのも使うのも嫌だ・・・と、ネットの意見欄なんかを見ていても、人によって使い方・受け止め方は千差万別のようです。

個人的には、3番目に近い「聞くのも使うのもできれば避けたい」というのが率直な気持ちです。
ビジネスマン向けのWebサイトなんかには「『バタバタ』は仕事ができない人間の言い訳だ。」なんて辛辣に書いてあることもあります。

そこまでは思わないですが、「その枕詞、本当に必要?」とは感じます。だって大人になれば、仕事に、家庭に、趣味に、子供に、男女のあれこれに、忙しいのはみんな同じで、お互い様。誰もあなたが暇人だなんて思っていないよ。

「ちょっとバタバタしてて返信が遅れてごめん。」

文字でのやりとりの冒頭、この程度の一文なら、返信がつい後回しになってしまったことを詫びてくれたんだろうな、くらいでよいのですが、そのあと、本題に入る前に、「バタバタ」の具体的内容を時系列で丁寧に網羅(仕事がああで~、子供がこうで~、今日はこれとあれとそれをこなして~~、云々・・・)されると、サーーーーーッと波が砂浜から引いていように相手への気持ちが一気に白けてしまうのです。「それは私には特に関係のない、あなた自身のことだよね?ごめん、正直共感できないわ・・・」と。
流石にそれでは人間関係に支障をきたしかねないので、慌てて自分の中で、「うん、この人は今きっと、自分が大変なことを声に出して伝えたいんだな。そのくらい気持ちがいっぱいいっぱいなんだろうなぁ」と俯瞰し直して、冷えた気持ちをぬるま湯くらいに戻し、本題にのみレスをします。(それでも冷たい気はしますが、自分の精神衛生のために。)

「自分が今日何をどれだけこなしたか」の時系列は、基本、日記に書くようにしています。(見える化と自己満足は大事)。「自分は今何が大変か」は身内や近しい友達に「ちょっと聞いてくれる?」と極力口頭で伝えるようにしているつもりです(文字に残らず、その場で流れて消えるのがミソ)。
解決方法として、匿名や自分一人だけのTwitterアカウントでつぶやき続ける、という人も最近はいるようです。(「近しい人にこそわかってほしい」欲を自己処理できるのはスマートで尊敬・・・!)

でも、なかなか状況的にそうもいかない人もいるのかもしれません。

そう考えると「ちょっとバタバタしていて」の真意は(文脈にもよりますが)「私の気持ちのいっぱいさをわかって欲しい」というメッセージなのでしょう。

なんでも肯定してくれる皇帝ペンギンのコウペンちゃんの「君がいつも頑張っているの、見てるよ~」という絵はがきを私はお守りがわりにしているのですが、その一言だけでも、救われるんですよね。

大丈夫、あなたがものすごく頑張っているのは伝わっているよ。
でも、画面の向こうの相手も、きっと同じように頑張っているから。

何かと「自分が世界の中心」になりがちな文字でのやりとりですが、「バタバタ」している時こそ、画面の向こうの相手の状況にも想像力をはたらかせて、お互い気持ちの良い言葉を選べたらいいですよね。「忙しい」って「心を亡くす」ことですから。

・・・なんて偉そうに、書かねばいけない原稿があるのにこうしてブログを書いてしまうから、毎月「バタバタ」するんだよ自分!!

あぁ、せめて「バタバタ」するのは水面下だけにして、表向きだけでもスマートな大人になりたいと、今日もジタバタあがいている私です。

How do I get smarter as an adult?

Ayaka