私のカムカムエヴリバディ〜NHKラジオ少女が海の向こうに渡るまで

NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』が先日、最終回を迎えましたね。NHKラジオ英語講座を一つのキーにしながら、安子・るい・ひなたの3世代100年を描く壮大な物語でした。私も最終週は涙なしには見られない毎日で「メイクは朝ドラの後!」というマイルールを作り、毎朝号泣する準備万端で臨んでいました。

今回の朝ドラには、個人的にいつもと違った(勝手な)思い入れがありました。私自身、NHKラジオ英語講座を10年間聞き続けた愛聴者だったからです。

初めてNHKラジオ講座に出会ったのは小学5年生の春。「周りの子が英会話教室や塾で英語を始めたから負けたくない!」という負けず嫌いの私は親に懇願そこで薦められたのがNHKラジオ英語講座でした。(親自身がかつてやっていたからではなく、「知り合いの賢い娘さんがやっていたから」と、「その方が経済的だから」という、ごく一般的なサラリーマン家庭的な理由でした。)

それから大学時代まで毎日聞き続けること実に10年。親に強制されたことは一度もなく、ただ単純に「楽しいから」自主的に継続していました。そんな私を見守りつつ(時に家族でドライブ中でも「英語講座の時間だからNHKラジオに変えて!」と言う私の熱中ぶりに呆れつつ)、小中時代は毎月テキストを買ってくれた父親に感謝です。

洋楽にどっぷりハマっていた高校時代には、地元の映画祭で聞いた字幕翻訳家の権威、戸田奈津子先生に感化され「私は洋楽界の戸田奈津子さんになる!」と公言し外国語学部へ進学(若さって怖い)。大学で英語教育の奥深さを学び英語教材編集者として社会人生活をスタートしたのでした。

社会人7年目には10代の頃からの夢であった英語圏への留学をようやく実現。「英語×自転車ツーリズム」をテーマにオーストラリアで大学院やインターンを経験。そして彼の地への移住に至ったのはNHKラジオと出会ってから実に23年後の春でした。

時に、NHKラジオ講座の歴史は、メディアの歴史でもあります。
朝6時台に起床しリアルタイムで聞きつつ、カセットテープに録音し復習に勤しんだ小学時代。
中学入学祝いにMDコンポを買ってもらい、MDをフル活用した中学〜高校時代。
iPodが登場し、別売CDをアルバイト代で買い、PC経由でインポートして聞いた大学時代。(当時はガラケーでした。)
今ではスマホアプリでのリアルタイム・遡り視聴や、Webストリーミングが主流ですよね。
今からすると「不便」かもしれませんが当時はそれが「最新」だったので、不便さは全く感じず、むしろ「リアルタイムで聞く」ことが外国語学習で一番重要と言っても過言ではない、継続・反復の習慣づけに役立ったなと思います。

NHKラジオへの思い入れと信頼は強く、会社員時代もよく、受験生からおすすめの英語教材・学習法を尋ねられると「弊社教材とNHKラジオ英語講座です!」と勧めていました(笑)だって英語教育業界でも超一流の教授・講師陣が無料(!)で教えてくれて、良質な月刊テキストは令和の今の時代でも月額ワンコイン程度なんですよ?習慣化さえしてしまえばこっちのもの。コスパは最強です。

高2で力試しに初めて受験したTOEICで700点超を取得した時、英語科の先生に「帰国子女でもないお前が一体どうしたらそうなるんだ?」と驚かれましたが、それは私がズバ抜けた秀才だったから・・・ではなく、純粋にNHKラジオ英語講座の蓄積は確実に結果につながるという証だと今でも思っています。

・・・と、なんだかNHKラジオ英語講座の宣伝記事みたいになってしまいましたが、それほどあの15分間の番組の濃密さは素晴らしく、朝ドラのごとく現実でも、人の人生に与える影響は計りしれないということです。

私自身、英語以外にもイタリア語、ロシア語をかじり、それぞれ現地でホームステイや短期留学をしましたが、本当に、外国語を学ぶということは、人の思考を、視野を、出会いを、そして生きる選択肢やフィールドそのものを広げてくれると10歳の頃から変わらず信じ続けています。

この春、新しい外国語にチャレンジする方にエールを込めつつ、私自身も10歳の春の初心を忘れずに、日々、語学力に磨きをかけていきたいと思います。(「お前は人間力のが優先やろ!」とツッコミを頂戴しそうですが・・汗)

Learning a foreign language can open your mind and widen your world.
Ayaka