隣の芝はいつだって青いから、ただ自分が選んだ道を行け

納得感をもって生きる

「自分が選んだ道なんだと納得感をもっていれば、嫉妬や比較をする必要なんてなくなるから」と教えてくれたのは50代・独身男性の友人。20年のサラリーマン生活の後、独立して、サハラ砂漠マラソンに出たり、来年はエベレスト登山に挑戦するそうで、突き抜けた生き方は「ぶっ飛んでカッコイイ」としか言いようがない。きっと彼のように「自分が選んだ道」を夢中で開拓し続けていたら、男も女も関係なく「なんかめっちゃおもしろそうだね、いいじゃん!」って素直に言えるようになるのかもしれない。大昔から言うように、しょせん隣の芝は青いのだ。ならばすべきことはただシンプルに、自分が選んだ道を胸を張って進むこと。

建前ではない真の「多様性」とは

結婚する・しない、出産する・しないはもちろん、どんな人とどんなパートナーシップを築くのか、セクシュアリティそのものも含め、「多様性」が連呼される時代だけれど、そうはいってもまだまだ「だってそれが自然でしょ?」という圧力は強い。

真の「多様性」とはきっと「マジョリティを選ばなかったマイノリティが容認される状態」ではなく、マジョリティ・マイノリティの単純な二分割などできないくらい、バラエティに富み、重圧の発生しどころのない状態をいうのかもしれない。人様のタイムラインを眺めて羨望、焦燥してしまうくらいならば、その時間とエネルギーを、納得感を持って生きられるよう自分や目の前の大切な人に向けていけばよいのだと思う。そうやって無我夢中で生きているうちにきっと呪縛も解けて、「私も楽しんでいるけど、君の人生もいいね!」って、素直に互いに言えるような私に、私たち世代になっていけたら、いいな。