タイムだけがヤビツじゃない!~表ヤビツの立ち寄りスポット4選~

3.週末限定!山のお菓子屋さん「丹沢講房」


大日堂・宝蓮寺のすぐそば、蓑毛バス停にある「丹沢講房」。食料品店「みのげや」の3代目でパティシエの小澤さんが2017年3月にオープンした洋菓子屋さんです。
土日祝日(7:30~16:30)のみ営業の同店、店内ではレコードがかかり、ねじまき式の柱時計がゆっくりと時間を刻んでいます。ここのお店の看板商品はシフォンケーキ。ホールはもちろんカットでも販売しています。定番のプレーン(1カット300円)はもちろん、どんぐり粉を練り込んだものなど、季節に応じたフレーバーも楽しめます。

ちなみに、「工房」でなく「講房」なのには歴史が…!
「講」はもともと、寺社にお詣りする、室町時代に生まれた団体のこと。大山をお詣りする集団は「大山講」と呼ばれて、この講の人たちを、大山はじめ参拝する寺社や山に導く職業の人を「御師」と呼んだそうです。

「私の先祖がこの大山の『御師』をやっていたのです。当時、大山講があった頃の『御師』のもてなしの心を引き継ぐ気持ちでこの字をあてました。」
と小澤さん。

「ルイボスティーもいかがですか?」と、ポットからもくもく湯気の立つお茶を笑顔でサービスしてくださる小澤さん、まさに「講」の字に込めた想いを体現されています。そのお心遣いと優しい手作りお菓子をほおばれば、誰もがほっこりするはずです。

お店は7:30~16:30で営業していて、店先にはサイクルラックもあるので午前・午後どちらの練習後にもピッタリ。
シフォンケーキの他にも、ほうじ茶ラテやなめらかプリンなど魅惑のスイーツが盛りだくさん…!坂の後のご褒美はこれで決まりですね♪

★丹沢講房さんの詳細はこちらから:
丹沢講房HP

4.水車が絵になる「緑水庵」


ヤビツに登る途中、左手に水車小屋があるのを見たことはあるけど…という方も多いのではないでしょうか。「緑水庵」は1930年(昭和5年)に市内の今泉地区に立てられたものを平成3年に移築したものだそう。「家の構造は、当時の一般的なたばこ農家に見られる建築様式で、田の字型四間(よつま)取り、屋根は麦わら葺(ぶ)きとなっていました。」(秦野市観光協会HP)とありますが、「たばこ農家」とあるのは、秦野はかつて、たばこ産業が盛んだったからなのですね。(今でも毎年9月にある市最大の祭りの名称は「秦野たばこ祭り」です。)縁側にちょこんと腰かければ、どこか懐かしい気分に。11月中旬には紅葉ライトアップもされる、紅葉スポットでもあります。

★緑水庵の詳細はこちらから:
秦野市観光協会HP

いかがでしたでしょうか?今回紹介しきれなかったところも含め、表ヤビツの蓑毛地区には実は綺麗&美味しいスポットが多々あります!
「タイムトライアルでひたすら坂を上って下って、エイドはコンビニ、以上!」…というにはもったいない!
練習後は足を止めてみると、自然と文化と美味しいものがたくさん詰まった、ヤビツ峠の新たな一面を発見できるはずですよ♪

Keep on climbing and enjoying local tourism!
Ayaka