スポーツが嫌いじゃだめですか?

そして、ロードバイクを始めて、自分よりも一回り、二回り、それよりもずっと上でも元気に颯爽とバイクを楽しむ人生の先輩たちにたくさん出会いました。
平地でも、坂道でも、ずっと若いはずの私は颯爽と追い抜かれてしまう。バイクにランにスイムに、信じられない距離を泳いだり走ったりする。年齢という「数字上の若さ」なんて全然武器にならないことを知りました。

もちろん、私と同世代でロードバイクをやっている人の中でも、10代のうちに何かしら運動経験がある人はやっぱり基礎体力が違うし、体幹もしっかりしている。ここぞという時に踏ん張りが効く。
「10代の時に運動していたら、今、私はもっと運動ができたかもしれない」。そう思うと悔しい気もするけれど、あの時は体育を忌み嫌っていたんだから仕方ありません。過去は変えられないですから。でもそう思うということは、つまり、
「20代の時に運動しておくことで、軽やかでタフな30代を過ごせるようになる!」ということでもあります。今スポーツをすることは、今の自分に投資していると同時に、未来の自分に投資している感覚がけっこうあるかなと。


▲自転車好きが高じて、昨年からはロードレース観戦にも行くように♪写真は昨秋の宇都宮ジャパンカップにて。

社会に出ると、人の年の取り方ってすごく変わると思います。運動している人は、シュッと引き締まったカラダをしていて、爽やかな笑顔をしている。(「やせている」と「引き締まっている」は違いますよね。)すごく魅力的だなぁと。そこに実年齢は関係ありません。

そうやって先輩方を見るうちに「自分もあんなカッコいいた大人になりたい!」という気持ちから、自転車の他に、日常的にランニングもするようになりました。日本国内のファンランイベントはもちろん、タイのチェンマイマラソンにも出てしまったんですから人間って、人生って、不思議なものです。


▲2年ほど前に出たチェンマイマラソンで大会公式キャラクターと。(ゆるい…)10km部門は朝6時に銅鑼の音に合わせてスタート!参加賞にたくさんタイの食品をもらいうれしかった♪(トップ写真もチェンマイマラソンにて。)

こんな風に、何かのきっかけで180度「スポーツ観」が変わってしまった大人がいるんですから、もし「スポーツ嫌いじゃダメ?」って中学生に尋ねられたら、「ムリに好きにならなくたっていいよ」と答えると思います。